参加費無料なのに大量のお土産!完全予約制の謎イベント「温泉マーク発祥まつり」に行ってきた

みなさんこんにちは、磯部温泉公式ホームページの記事を制作している市根井です。

突然ですが、2月22日は何の日だか知っていますか?

実は…「温泉マークの日」なんです。嘘じゃないですよ。温泉から沸き立つ湯気が「2」を3つ並べたように見えることから一般社団法人・日本記念日協会により正式に制定されているんですから。

そして磯部温泉は温泉マーク発祥の地。江戸時代の磯部の古文書に温泉記号が記されていることから、日本最古の温泉記号の地として有名ですよね。知らなかった人は今ここで覚えてください。

ちなみに2月22日はぐんまちゃんの誕生日でもあるのでついでに知っておいてほしいのですが、それは一旦置いといて、ここ磯部温泉では毎年「温泉マーク発祥まつり」を開催しています。参加は予約制で、磯部せんべいがたくさんもらえたり日帰り入浴が楽しめたりとボリュームたっぷり。

今回はこのお祭りをレポートしていこうと思います。

磯部温泉に向かうなら、ぜひ機関車で

せっかくなら移動から楽しみたいですね、ということでまずはこちら。「SLぐんま よこかわ」に乗車して高崎駅から磯部駅を目指します。

 

高崎駅を出発して磯部駅方面へ向かう際はSLではなくELが牽引するので、最後尾のSLが引っ張られるかたちで移動します。うしろ向きに走るSLってなんかカワイイですね……!

 

広くてキレイな車内に驚きます。磯部駅まで40分かけてゆっくりと進むので非常にありがたいですね。

 

そして!出発してまもないタイミングで、さっそく磯部煎餅が配布されました。軽くてプレーンな口当たり、旅のおともにぴったりです。

高崎駅から横川駅へ伸びる信越本線沿いの景色もなかなかよいものです。汽笛の音と車窓を楽しみながら、旅のモチベーションを高めていきましょう。

磯部に到着!解説を聞きながら温泉街を歩きまわる

磯部駅に到着すると、すでにたくさんのお客さんがいらっしゃいました。今回の参加者は70名〜80名ほどと伺いましたが、まずはその全員に対して磯部温泉の歴史が解説されます。

 

マイクをつけているのは磯部ガーデン社長の櫻井さん!代々磯部温泉の庄屋(土地の役人)をつとめてきた家系で、なにをかくそう、この「温泉マーク発祥まつり」の発案者なのです。

櫻井さんのインタビュー記事はこちら

詩碑公園をぬけ、碓氷川沿いをゾロゾロ〜と移動します。磯部温泉はコンパクトな温泉街なので、徒歩で全域を回ることができるのだ。

 

ここからは「磯部せんべいサクサクウォーク」、ひたすらに磯部せんべいをもらいまくるフェーズです。磯部せんべいのお店のうち9店舗を巡り、温泉街のまちなみを眺めながら歩く!そしてせんべいをもらう!食べる!お土産を買う!

 

見た目こそ似ているものの、それぞれのお店によって少しずつ使用している材料が異なり、味わいも違います。アレンジせんべいを販売している店舗も多いので全種類を制覇するのは至難の業かもしれない。

 

そして、これはごく少数のお店ですが……焼いているところを見学できるところもあります。恐らく磯部せんべい開発当初から大きくは変わっていないであろう製法。じつにシンプルですね。こう見ると、いわゆる「ホットサンドクッカー」って磯部せんべいからインスピレーションを受けてるように感じられちゃいますね。

 

こちらは僕のお気に入り、「お菓子のゆもと」さんの「磯部満月白うさぎ」です。サクサク感が特徴の磯部せんべいをあえてしっとりさせ、間にあんクリームを挟んだお菓子。すごく上品などら焼きのような味で、おいしい紅茶と一緒にいただくと幸福度が爆上がりします。

 

サクサクウォークでもらえた磯部せんべいを並べてみました。パッケージデザインは個性が出てますね。

これが全部タダでもらえるなんて……来てよかったな……

磯部オリジナルの巨大ガラポンで景品までもらえる

このお祭りの最終プログラムは、この巨大ガラポンです。参加者全員が回せます。

 

ということで自分も回させてもらいました。ガラガラすることはいつだって楽しい。

 

景品はこのとおり。そもそもタダなのでどれが当たっても嬉しいですが、僕は日本酒が大好きなので地酒「磯部」が欲しいところです……

 

そんな祈りをこめてガラガラっとしてみたら当ててしまいました……!

家に帰ってからいただきましたが、ほどよく酸味が効いた生酒に近い味わいで、深みも感じられる美味しいお酒です。いくらでも飲めちゃいそうでした。

 

そしてさらにはこんなチケットももらえます。なんと、当日に限り、温泉街にあるお宿で一度だけ無料日帰り入浴が楽しめるというもの。

 

どの宿のお湯に浸かるか悩みましたが、先日取材させていただいた旭館さんでお風呂をいただくことにしました。宿泊以外ではなかなか入る機会がないので、おためしで入浴できるのは本当に嬉しいですね…!

旭館の記事はこちら

 

というわけで、半日にわたり無料でいろいろ楽しめてしまうこちらのお祭り。これからも毎年2月22日開催予定です。どうやって採算を取っているのかよく分かりませんが(というか多分取れてはいないのだが)、参加者側からすれば嬉しいことだらけです。

もちろん要予約なので、告知され次第お早めにお問い合わせくださいね!

この記事を書いた人

市根井

群馬県出身・在住。小さな地域編集プロダクション、合同会社ユザメ代表。
地域の持続と豊かな暮らしのために走り回っています。